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漢方療法

漢方療法

妊娠が成立するためには卵管膨大部で排卵した卵子と精子が出会う(受精)必要があります。
受精した卵(受精卵)は分割しながら約1週間をかけて子宮に辿り着き、準備が整った子宮内膜の中に侵入定着(着床)して、妊娠が成立します。

漢方薬は長い使用経験の歴史から、新薬のような臨床試験(動物実験を経て、ヒトにおいて効果や副作用を確かめ、有効性と安全性を国に認めてもらうための試験)を経ることなく健康保険の適応になっています。
得にエキス剤が開発されて、ロット間の成分格差が無くなり(薬を作った時期などによって薬効成分にばらつきがない)、薬剤としての規格が統一されたことは、西洋医学を習熟してきた日本の医師にとっても使いやすいものとなりました。
漢方薬は一つの処方でもいくつかの生薬を組み合わせて使います。
処方を決定するためには西洋医学的な診察だけでは判断が難しくなります。
処方を決定するためには東洋医学的な診断方法が必要になります。
診断の基本になるのが「証」(簡単に言えば、患者さんの現在の症状や体質、性格、気質などを東洋医学的に総合的に判断して処方に結び付けるための診断方法です。)、腹診などを総合して処方を決定します。
全身的に「気」、「血」、「水」の変調を整える(心身のバランスの崩れを正常に戻す)ことを目指します。
特に女性は月経というサイクルを持ち、約30日という短いサイクルのなかで心身共に大きな変化が起こります。
バランスがくずれやすくなりがちです。

不妊症の治療において漢方の効果が期待される疾患は卵巣機能不全です。
期待される効果において以下に説明しました。

骨盤内血流の改善

女性では骨盤内の血流が滞ってしまいがちです。
そこには子宮・卵巣・卵管と女性の特徴である臓器が集まっています。
「女性は下半身を冷やしてはいけない。」と年輩の方がよく話していたことを思い出しますが、温めることによる血流の改善効果を昔の人々は知っていたのでしょう。
卵巣への血流を改善すると、脳から卵巣へ、逆に卵巣から脳へのホルモンの流れがよくなります。
更に、卵巣内での血流の改善すると、卵巣内でのホルモン産生を活発にして卵巣機能を元気にさせると考えられます。
また、卵巣ホルモンの子宮への流れを良くして、子宮内膜の反応を改善し着床しやすい内膜を作るのに効果があると考えられます。

自律神経のバランスを整える

精神的および身体的ストレスは自律神経のバランスを乱してホルモンバランスを破たんさせます。
それによって排卵が起こらなくなったり、無月経となったりします。
漢方で自律神経のバランスを整えてホルモンバランスを整える効果が考えられます。

中枢神経に対する作用

不妊症の治療でしばしば使われる温経湯(うんけいとう)は排卵障害を改善することが知られています。
この作用は性中枢に作用して下垂体ゴナドトロピンの分泌を改善することが西洋医学的に解明されております(後山尚久)。

男性不妊に対する効果として

造精機能を活発にする、精子数を増やす、運動率を改善するなどが期待されます。
証をもとに処方を選択します。

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